Trente et Quarante-トラント・エ・カラント-

ある者は国の為に愛する者を拒み、ある者は愛する者の為にその手を汚した。

『光の花』
それは争いのない所に、満月の夜だけ降る。
少年と少女は湖に降り注ぐ『光の花』を見つめながら、ある約束を交わした。
「大人になったら、国同士も仲良しにしよう」
そういうのを期待されるほど濃くありませんが、
性的・暴力的・残忍な表現を含む為、12歳以上の方の閲覧を推奨しています。

全10話小説 | 恋愛 | 三角関係？ | 依存 | 対立 | メンタル | 微ファンタジー | PG12

登場人物

【ルミエール】赤の姫、世間知らず、父王と弟ソレイユに溺愛されている。もうすぐ十八歳になる。
【ノワール】黒の第二王子、十年前ルミエールと出会う。理想と現実があまりにかけ離れていて悩む。
【ソレイユ】赤の王子、ルミエールの腹違いの弟らしい、幼い頃は父と折り合いが悪かったが……。
【リオネル】ソレイユの執事、ただし名目上でほとんど傍にいない。
【ベルナー】青の第一王子、気は良いが自国の為に他国を切り捨てる思い切りの良さを持つ。
【ブラン】生まれつき身体の弱い黒の第一王子、心優しい理想主義者。

【赤の王】ソレイユが五歳の時に正妻を亡くし、その数日後に妾の子らしいルミエールを城に呼びよせる。
【黒の王】身体の弱い王子を心配したりと、国民からも慕われる王、赤との和平を成立させたい。

物語

本編

第一話：光の花[1] [2] [3] [4]
光の花は争いのない所に、満月の夜だけ降る。
第二話：穢された玉座[1] [2] [3] [4] [5]
最後の日に両国の関係はよくない方向へ動き出す。
第三話：消失[1] [2] [3] [4]
約束はまるで見放すように空に消えていく。
第四話：生贄姫[1] [2] [3]
王は私欲の為、民は身の安全の為、生贄を欲する。
第五話：深紅の花嫁[1] [2] [3] [4] [5] [6]
夜の城内を彷徨う花嫁は、王妃の亡霊と呼ばれた。
第六話：約束[1] [2] [3] [4] [5]
戻ってきた幼い日の約束とあの頃の想い。
第七話：決別[1] [2] [3] [4] [5] [6]
それぞれの想いと思惑、そして対立する二人。
第八話：狂おしい想い[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]
空回りして交わらない各々の望み。
第九話：新しい約束[1] [2] [3] [4] [5] [6]
それぞれの想いの果て。
最終話：世界を照らす光
罪と罰、そして五年目の世界の変化。

コネタ漫画：主に本編のギャグパロ

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